紫イペ

「紫イペ」をご存知でしょうか。南米アマゾン流域に自生する、紫色の大きな花を咲かせる木で、古くからアメリカインディアンが貴重な薬木として珍重してきた、生理活性・抗酸化作用の高い植物です。産地によって、パウダルコ、タヒボ、ラパチョなど、呼び名がかわります。樹齢30年以上の紫色の花をつけるものでないと、サプリメントとしては、効能がないとされています。人工栽培は成功していないので非常に貴重な植物です。1968年に発表された研究では、ラットによる実験で、非常に高い健康維持作用が実証されています。「紫イペ」には豊富なミネラルとともに、ナフトキノン・アントラキノン・ラパコールほか、数々の植物製薬物質も含まれています。ナフトキノンはビタミンKにも含まれる成分で、発ガン抑制効果をもちます。アントラキノンは、消化器系統全体の活動を刺激することで、分泌液、酵素、胆汁の流動を促進します。これだけでも身体への効果がありそうですね。でも、とくに注目したいのは、特殊な色素成分「ラパコール」。「紫イペ」の樹脂から抽出されたラパコールは、耐朽性・耐蟻性に富む成分。一般には、埠頭、橋梁、杭、ステッキ、弓、釣竿などの腐食止めに使われたりするそうです。抗菌・抗炎症・抗ウィルス効果などがあります。「紫イペ」に多く含まれる有効ミネラル類は、カルシウム・ストロンチウム・マグネシウム・鉄・リン・バリュウム・ナトリウム・銅・カリウム マンガン・総クロム・亜鉛・ニッケル・バナジュウム・アルミニウム・鉛・塩素・イオウなど。ミネラルや植物製薬物質の中には、単体では副作用をおこす可能性のあるものもありますが「ラパコール」を中心に悪い影響が相殺されるため、副作用の心配がないとうこと。新陳代謝が活発になり、赤血球が増殖されることで、体内の環境が調整されていきます。こんなふうに、「紫イペ」には健康増進全般に効き目があります。糖尿病治療には欠かせないインスリンの働きを助ける効果もあり、糖尿病患者からの支持も高まってます。