チャーガ

ロシア語で、チャーガと呼ばれる植物があります。日本名では「カバノアナタケ」。主にカバノ木類の幹に寄生して育つキノコです。チャーガの意味は「古い幹にできるコブ」ということ。白樺に生えることが多いので、白樺キノコともいいます。ヨーロッパ・ロシア・それに、日本の北部の一部に分散する耐寒性のキノコです。もっとも多いのはロシア北部ですが、それでもわずかしか見つけられないという、貴重なキノコです。チャーガ(カバノアナタケ)はキノコなんですが、普通のキノコのような傘の形をしてません。なぜ傘型でないのか。それはチャーガの成長に関係しています。チャーガは、宿主となる樹木の皮の下で、薄く平らに広がって成長します。そして、数年後には樹皮を破り、黒い塊のコブとなった菌体を形成します。チャーガは生命力が強い。宿った樹木の樹液を吸い、しまいには、枯死させてしまうほどです。ところで、体内にはSOD(スーパー・オキサイド・ディムスターゼ)と呼ばれる物質があります。SODは、体内で過剰となった活性酸素を取り除き、無毒化してくれる働きをもつのです。SODは、25歳をピークとして働きが低下してきます。歳をとった体内のSODに代わるものが必要となりますが、それがビタミンC・βカロチンなどの抗酸化物質になります。抗酸化物質とは、外から摂るSODということがいえるので、これをSOD様物質といってます。チャーガのもつ大きな特徴に、強い抗酸化力にあります。チャーガに含まれる抗酸化物質の量は、抗癌や抗生活習慣病に優れる「アガリスク」の20倍もあり、元気な体内SODと同じような力を発揮するといわれています。チャーガのもう一つの特徴は、免疫力の向上です。チャーガには、人間の免疫力を高める多糖類、β-グルカンが豊富に含まれています。また、ビタミン・ミネラル・食物繊維・タンパク質などをもたっぷり含んでいるので、生活習慣病やウィルスなどから、身体をしっかりガードしてくれるのです。