ウコンと副作用

ウコンはアジアの熱帯地方が原産の多年草木で、クルクミンという成分が含まれている。
ウコンの多肉質の根茎は薬用のほか、カレー粉の重要な香味、黄色料に利用される。
日本では春ウコン、 秋ウコン、紫ウコン、白ウコンの4種類がよく知られている。
4種のウコンの味と成分はまったく異なり、利用法も違う。日本のウコン栽培主産地は沖縄。
ウコン茶の効能としては、含有されるクルクミンが利尿、利胆(胆汁分泌促進)、
抗酸化、解毒、抗癌、抗炎症作用があり、肝臓の働きを活発にすることで知られる。
また、胆汁酸の分泌が活発になると原料であるコレステロールが消費され、結果的に血液中のコレステロールが減少する。春ウコンはクルクミンをはじめ精油成分が豊富なので、
五臓六腑(肝臓・心臓・腎臓・膵臓・肺)に良く、紫ウコンは胃腸、白ウコンは膵臓に有効である。 秋ウコンはクルクミンが最も多く含まれており、肝臓の解毒機能を高め体内毒素を除去します。
その他、ウコン茶はうつ病患者のモノアミン不足を解消し、不安感や無気力感などの症状を改善することが分かっている。
ウコンの副作用としては、まれに皮膚が痒くなるなどのアレルギー症状や肝障害、胆管障害の副作用が報告されている。このため、肝硬変や胆石のある人は量を控えるか避けたほうが良いほか、
肝臓に障害がある人は基本的に摂取前に医師に相談した方が良い。 ウコンは胆汁の分泌を活発化、肝臓の働きを良好にするが、一方で過剰摂取、長期摂取は消化管に障害を起こすことがあり、
動物実験では大量摂取が肝臓に毒性を示すと確認されている。