大豆イソフラボンの効用と摂取量

日本人は欧米人に比べて大豆の消費量が多いということで有名ですが、朝から納豆、みそ汁、豆腐などを食べ、ほぼ毎日大豆食品を摂取する大変珍しい国なのです。そして、この大豆イソフラボンと日本人の長寿や骨粗鬆症、更年期障害、乳がん等の発生率の低さとの関連を調べている欧米の研究者も非常に多いという。血液中のコレステロール、悪玉コリステロールと呼ばれるLDLコレステロールが動脈硬化の原因となります。一方で、善玉コリステロールと呼ばれるHDLコレステロールは、悪玉コリステロールを減らす作用がある。イソフラボンは悪玉コリステロールを減らし、善玉コリステロールを増やすという理想的な食品なのである。
イソフラボンにはがんが作り出す新生血管の阻害活性、抗酸化作用なども報告されてる。
乳がんや前立腺がん以外にも、大腸がん、肺がん、肝臓がん、胃がん、白血病などの多くのがんの予防に有効性が確認されている。イソフラボンの必要摂取量は一日に40mg−50mgが理想とされています。自然に摂取するためなら、豆腐なら半丁(150g)、きな粉なら20g、
納豆なら60g(1パック)という感じである。多めに摂取しても体外に排出される。
若干えぐ味を持っているので、サプリメントで摂取すると良いだろう。ただし、過剰摂取は好ましくないことから、特に妊婦の場合などは、よく医師と相談した方が良い。