アガリスクと副作用

アガリクス(Agaricus)とはハラタケ科ハラタケ属のキノコヒメマツタケの俗称であり、
免疫賦活作用から予防・抗癌作用があるとして日本ではサプリメントとして広く服用されている。
サプリメントとしてのアガリクスは手軽に手に入る反面、副作用や成分による被害も出ている。
最近、製品によっては癌プロモーター作用を持つ成分が含有されていることがあると報告がされた。
癌プロモーター作用とは、発癌性を持つ物質(発癌イニシエーター)に対して、そのもの自体は発癌性は持たないが
イニシエーターが共存すると、発癌確率が大幅に向上する物質(発癌プロモーター)の発癌作用ことである。
アガリスクは、いくつかの研究機関から抗腫瘍効果(免疫療法)や血糖値降下作用等が報告され注目され、
1990年代中頃より、アガリクスブームが始まり、サプリメントとして乾燥キノコや抽出エキス等が
販売されるようになり、日本国内で300億円以上とも言われる巨大な市場を形成した。
アガリクス製品によると思われる副作用では重篤な肝機能障害で死亡例も報告されている。
国立医薬品食品衛生研究所が流通する商品について検査した結果、キリンウェルフーズ社の「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」について、発ガン作用を助長・促進する作用が認められたため平成18年2月13日、販売停止と回収を求め、同社はそれに応じた。