カシス(ポリフェノール)の副作用

はじめに言っておきます。現在のところ、カシスによる副作用は確認されておりません。ただし、カシスに含まれるポリフェノールについては、過剰摂取に副作用の可能性があります。せっかくなので、ここで、ポリフェノールについての説明をしておきますね。ポリフェノールとは、ほとんどの植物に含まれている色素や渋み・苦みの成分のことです。種類は豊富で、約5000以上もあると言われています。ポリフェノールには、強い抗酸化作用があり、「活性酸素」を取り除いてくれる働きがあります。「活性酸素」は老化の原因のひとつです。代表的なポリフェノールといえば「カテキン」の、お茶。「イソフラボン」は大豆から。赤色色素のアントシアニンです。この中で、一番耳にするのは「カテキン」ではないでしょうか。カテキンは、お茶の渋み成分であるタンニンを形成している成分の一部です。フラボノイド系に属します。緑茶に多く含まれるのが、エピガロカテキンやエピカテキンガレート。カカオ(コーヒー)に含まれるのが、エピカテキン。これらが代表的なカテキンといえます。カテキンが含まれるのは、お茶ばかりではないんですね。カテキンもポリフェノールですから、強い抗酸化作用があります。消臭効果・血圧・コレステロールの低下・抗アレルギー作用など、さまざまな抗酸化効果があるとされています。調べたところ、数あるポリフェノールのうち「カテキン」には、鉄分との結びつきの強さが原因となる副作用があります。カテキンが体内にはいると、体の中の鉄分と結びつくので、血液中鉄分が不足してしまうのです。健康診断などで、鉄分が不足と判断された方や、妊婦さんなどが過剰に摂取するのは、避けた方がいいでしょう。なお、副作用とは違いますが、カテキンは、乳製品と一緒に摂るとその効果が失われるとされます。お茶とヨーグルトを一緒に食べるのは、止めた方がいいようです。カシスやカシスに含まれるアントシアニンは、副作用の心配がないようですね。食べすぎにだけ注意しましょう。