きび酢の効果

きび酢とは、さとうきびだけを原料として造られる、加計呂麻島の伝統的な酢のことです。加計呂麻島は、鹿児島県は奄美大島の南端に位置する小さな島。「かけろま島」と呼びます。きび酢は、かけろま島で収穫されるサトウキビの絞り汁に、島特有の湧き水を加えてじっくり熟成させたお酢です。この地域にしか浮遊していない酵母菌によって自然発酵させ、3年もの時間をかけて熟成させます。きび酢ができた始まりは、黒砂糖にあります。その昔、さとうきびから黒砂糖を作るとき、窯を洗った水が発酵して酢になることに気がついた人がいたのです。その後、400年の歴史を誇りながら、天然自然の恵みに頼った手作り醸造をがんこに守っています。きび酢用の、良質なサトウキビは限定生産です。きび酢の生産量が極端に少ないことから、これまでの長い間、一般に出回ることの少ないお酢でした。しかし、口から口に徐々に伝わり、広く知られるようになりました。きび酢は、サトウキビ100%。合成着色料・保存料はまったく使っておりません。カルシウム・マグネシウム・カリウムが、バランスよく豊富に含まれています。ポリフェノールは穀物酢の約10倍、玄米酢の2倍以上含まれています。酢は、乳酸による疲れをとって、血液をきれいにするといわれます。きび酢にはナトリウムが少なく、カリウムが多いために余分な水分を排出し、むくみを解消する働きがあります。きび酢には「血液をきれいにする」「血行をよくする」「運動による疲労の解消」「むくみの改善」「ダイエット」「二日酔いの解消」「食欲増進」など、さまざまな効果があるといわれ、とくに女性の健康には効果的とされています。召し上がり方は、コップ半分の量を5倍程度に薄めて飲むのが一般的。お好みで、黒糖シロップや蜂蜜などで味付けするのも、おいしくいただけるようです。普通のお酢のようにお料理に使うことができます。サラダドレッシングとして食べるのもいいですね。