ホスファチジルセリン

ホスファチジルセリンという名前を聞いたことがありますか。最近、急上昇中のサプリメントです。ニンテンドーDSのソフトなど、記憶と脳を刺激するゲームが流行しています。ホスファチジルセリンは「知的能力」に作用する成分。とくに、脳みそに悩みを抱えている方や、集中力を高めたい人に役に立つサプリメントなので、こっそりと脳みそ内から、改善してみてください。記憶力や思考力にかかわるのは、大脳の神経細胞です。神経細胞は枝を張るように、お互いにつながり合って複雑なネットワークを脳内に形成しています。神経細胞からは、伝達物質が分泌され、外からの刺激や体内状態などの情報が、信号がとして細胞から細胞へと伝えられていくのです。こうして、刺激や経験などが「記憶」として脳内に蓄えられていくのです。ただし、神経細胞にも寿命があります。生まれたときには140億個もあった神経細胞は、40歳を過ぎたあたりから、どんどん死んでいきます。その数は、1日に5万〜10万個。神経細胞が減少すれば、脳内の働きも悪くなっていきます。健康な人であっても歳を重ねるほどに、物忘れがひどくなったいくのは、神経細胞の減少が原因なのです。脳機能を維持するには、脳への刺激が欠かせません。本を読むことや、新しいことに挑戦するのは、脳ミソへのトレーニングとなるのです。刺激と一緒に、脳への栄養も忘れてはいけませんね。それが、ホスファチジルセリンです。PSと略します。細胞膜を構成するリン脂質の一種です。脳の神経細胞膜のおよそ10%は、ホスファチジルセリンが占めています。神経細胞同士のコミュニケーションを促進するので、記憶・思考・学習などに、多大な貢献をしているのです。ホスファチジルセリンは、リン系の栄養です。リンは、摂り過ぎると副作用を起す栄養素でした。カルシウムとリンは、密接な関係にあります。リンを過剰に摂り過ぎて、摂取のバランスが崩れると軟組織にカルシウムが沈着するといわれています。副甲状腺機能の亢進や、骨の代謝障害などの心配があるのです。骨粗忽賞の人や、腎臓に障害を持っている人は、ホスファチジルセリンの摂取量には十二分に注意が必要です。