イチョウ葉エキス

イチョウ葉エキスは、日本ではすっかりおなじみの健康食品(サプリメント)である。
イチョウ葉を最初にヒト疾病の治療に用いたのは 16世紀初頭の中国と言われている。
それから数世紀を経て,20世紀半ば(1965年)にはドイツにおいてイチョウ葉エキスが医薬品として登録されることになる。イチョウ葉エキスは「ボケ」、「ひどい物忘れ」「痴呆症」などに効果があるとされている。しかし、日本では医薬品ではないので効果・効能として表記できない。
イチョウ葉エキスの有効成分は、フラボノイドの一種の「ギンコフラボングリコサイド」と、
「テルペンラクトン」が良く知られている。その他にも100種類以上の成分が関わっていて、相乗的に作用する。
イチョウ葉エキスには有効成分の他に、アレルギー誘引物質であるギンコール酸が含まれている。
ドイツではギンコール酸は除去して5ppm以下にすることが定められているが、日本では食品として扱われているため、このような基準がない。ギンコール酸の表記も義務づけられていないので、
イチョウ葉エキスを購入するときには、慎重になる必要がある。