米ぬか

米ぬかとは、玄米を精白して残った胚芽部分をいいます。玄米は殻をはずした状態のお米のことで、精白して白くなったお米を精米といいます。ふつうは白米と呼んでますね。米ぬかにはビタミンをはじめ、栄養が満点です。ならば、米ぬかを削らないで、玄米そのままを食べればいいものですが、そうはしていません。玄米には、胚芽の部分にミネラルがたくさん含まれています。しかし、胚芽や表皮には、フィチン酸という強力な排泄作用を持つ物質も多くあるのです。フィチン酸は、体内毒素を排泄する作用をもつ物質ですが、毒素といっしょに、体内のミネラルも一緒に排泄してしまいます。補給した以上のミネラルが出て行ってしまうので、食べ続ければ、体に害になるのです。よって、継続的に食べるなら、白米のほうがいいわけです。だけど、削ったほうの米ぬかには、栄養素がたっぷりあります。これを使わない手はありません。米ぬかに含まれる栄養素には、どういうものがあるのでしょうか。でんぷんや糖分の分解を助けて、消化吸収・神経機能の働きを高めるビタミンB郡。強力な抗酸化力を持ち、女性ホルモンのバランスを調節するビタミンE。便秘を予防し大腸がんを防ぐ食物繊維。さらに、マグネシウム・カルシウム・ビタミンDなど。米ぬかには、体に有益なビタミンやミネラルが詰まっているんです。米ぬかには、新陳代謝を活性化する作用もあるので、冷え症・花粉症などのアレルギー性疾患を防いでくれます。美肌効果もあり、肌を若々しく保つことにも一役買います。米ぬかは、どう食べるのがおいしいのでしょう。ぬか漬けで『かぶら』を漬けるとおいしいと聞きます。胡麻和えや、きな粉に混ぜるというのは定番ですね。そのほか、牛乳にいれる・肉料理や野菜炒めなどにまぜる・そのまま食べる、などバリエーションは自由。ご飯にかければ、そのまんま玄米です。食べるだけではありません。米ぬかで洗顔すれば、お顔もつるつるになります。まさに、万能の健康食品のようですが、食べすぎにはくれぐれも注意が必要です。