アワビ貝殻のサプリメント

 鮑(アワビ)は夜行性です。海藻を食べて生きているので、見かけと違って運動能力は高いそうです。1分間に2〜3メートルほど移動できるらしい。アワビは、焼いてよし刺身でよしのおいしい貝です。アワビといえば、高級食材。食べるチャンスが、ほとんどないでのが残念です。アワビの貝殻は、目にいいといわれています。なぜなら、目に効果的とされるサプリメントの宝庫なのです。例をいくつか上げてみましょう。眼圧を下げて緑内障を改善するのが「コリン」。白内障を予防してくれる「炭酸カルシウム」や「炭酸マグネシウム」。さらには、免疫作用のある「真珠タンパク」、眼球の水晶体に含まれるコラーゲンの酸化を防ぐ「コンキオリン」。他にグリシンやグルタミン酸など。また、貝殻ではなく、アワビの肉の方には「タウリン」が豊富にあります。貝類の中では、もっとも多く含まれているということです。「タウリン」とは、体のさまざまな部分の機能を高めてくれるアミノ酸のこと。不足すると高血圧になりやすく、動脈硬化も起しやすくなります。タウリンは、肝臓の解毒作用を強化して血中コレステロール量を抑さえ、腎臓の働きも助ける効果もあります。アワビは、現代でいう「サプリメント」がたくさん含まれているので、古くから漢方薬としても重宝されてきました。漢方名では「石決明」や「千里光」とも呼ばれています。いいとこだらけです。このアワビのいいところを取り入れた健康食品が注目を集めてます。いくつかありますが、「鮑の輝」が一番有名でしょうか。アワビの貝殻や肉はもちろん、そのほかにも贅沢な成分がそろっています。アワビ・アワビ貝殻・真珠粉・女貞草・丹参葉・白菊花・サンシュウ・クコの実・田七人参・決明子・ルテイン・ゼアキサンチン・・・などなど。健康食品なので、効果は大声で言えませんが、「パソコン疲れのあなたの目にジャストミート」とつぶやいておきます。夜行性のアワビが目にいいというのは、ちょっと面白い。