ポリフェノール

赤ワインで有名なポリフェノールはフラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなど植物が光合成を行うときにできる物質の総称です。糖分の一部が変化したもので、植物の葉や花、樹皮などに成分として含まれている物質ですが、人のからだの中に入っても、抗酸化物として有効に働くことが明らかになっています。ポリフェノールが含まれている食品は、赤ワインのプロアントシアニジンを筆頭に、お茶のカテキン、ソバのルチン、コーヒーのクロロゲン酸、タマネギのケルセチン、ムラサキ芋やブルーベリーのアントシアニンなどが有名です。ポフェノールは、コレステロールを減らし、血行をよくするという働きが認められています。ポリフェノールの効果は、体内に蓄積された悪玉のLDLコレステロールの酸化を阻害して高血圧、動脈硬化および動脈硬化を原因とした脳血管障害、心臓病などを予防することだと言われています。現在、研究者の間では化学的見地からではなく、食物繊維や5大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル)に次ぐ栄養素として、細かい研究が行われ、様々な種類のポリフェノールが発見・抽出・開発されています。ポリフェノールは大量に摂取しても、その効用は2〜3時間しか持続しないという報告があります。体内に蓄積されないので、ポリフェノールを含むいろいろな食品を3食や間食に用いて補給するとよいでしょう。